成長ホルモン分泌不全性低身長
子供が順調に成長してゆくためには成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなどの他に、まだよく知られていない多くの因子が必要と考えられています。脳の下垂体と呼ばれる部位から分泌される成長ホルモン(GH)は、肝臓や腎臓、骨に働いてソマトメジンC(IGF−1)という成長因子をつくらせ、それが骨にはたらして、背が伸びます。
成長ホルモンの分泌不全が(原因は*表―1)あると徐々に平均身長から離れてゆきます(図―3)。GH分泌不全があり、骨端線が閉じていなければ成長ホルモンを投与する治療が行われます。
ターナー症候群
ヒトは46本の染色体に遺伝情報がのっています。44本は男女共通(常染色体)で残り2本(性染色体)は男性がXY、女性がXXです。X染色体の1つが欠けていたり、なんらかの構造上の異常がある時です。低身長を特徴とし外反肘、首が短い、耳の位置が低い、また、二次性徴が出現しない(生理がない、乳房が大きくならない、恥毛がない)などの症状があらわれます。低身長は成長ホルモンで治療すると150cmはこえられますし、性腺ホルモンを使うと、二次性徴も出現します。妊娠、出産することもあります。専門家の治療を受ける必要があります。
骨年齢
骨の間にある軟骨細胞が増え骨におきかわって背がのびてゆきます。レントゲンで見ると子供のあいだはこの軟骨が薄くみえ、骨と骨の間に隙間があるように見えますが、成人の骨には軟骨はなく骨で埋まっています。これを骨端線が閉じるといいます。手のひらの骨端線で骨年齢を見て後どれくらい背がのびるかが診断出来ます
甲状腺機能低下症
生まれつき甲状腺機能低下の場合と後天的に機能低下する場合があります。特に後天的の場合低身長で見つけられることがあります。顔、足がむくんだり、髪がバサバサになったり、ひどい時は貧血になります.
SD(標準偏差)
平均からどの程度はなれているかの指標で−1SDで64.5%、−2SDで3%程度です
早期発見早期治療
(1)小児内分泌疾患はそのほとんどが治療可能です。見逃されると治療が遅れ十分な効果が得られません。
(2)低身長の場合正常範囲の身長と隔たりがそれほど大きくない場合成長ホルモン治療を行うことにより最終的には身長を平均に近づることも可能です。しかし診断が遅れた場合正常身長の範囲に追いつくことが出来ないうち骨の成熟が進み身長の伸びが期待できなくなってしまいます。
ソマトメジンC
成長ホルモンは肝、腎、骨、に働きかけてソマトメジンCという物質をつくります。それが軟骨に働きかけて身長を伸ばすことがわかっています。ソマトジンCの産生には成長ホルモンと十分で良質なタンパク質が必要です。また成長ホルモンの効果をたかめるには規則正しい生活、食習慣、そして十分な運動とストレスをためない生活が望まれます。
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